施術に関するQ&A

Q:そもそもリラクゼーションって何?

A:「心身を癒す」こと

リラクゼーションの目的は、ひと言でいえば「心身を癒す」こと。肉体的、精神的な緊張をほぐし、リラックスさせる行為・施術をリラクゼーションといいます。

 

 

Q:マッサージとリラクゼーションの違い

A:国家資格と民間資格

リラクゼーションは国家資格ではありません。星の数ほどある「揉みほぐし」や、エステ、カイロ、タイマッサージも、すべて民間資格。
法律が定める意味での「マッサージ=有資格者による施術」を抜いたもの全てをリラクゼーションと呼びます。
リラクゼーションの目的は「心身を癒す」ことであり、マッサージは医療行為、目的は「症状改善」にあります。

リラクゼーション マッサージ
目的 心身を癒す 症状改善のための医療行為
資格 民間資格
(国によっては国家資格となるものもあります)
国家資格

 

 

Q:そもそもリラクゼーションマッサージは何のためにするのか?

A1:体内の血液を循環させ、本来持っている自然治癒力を高めるため

“未病を防ぐ”というものです。
肩こりも腰痛も、「治るもの」ではなく、「上手に付き合っていくもの」
人のカラダは本来じっとしていていいようには出来ていません。
「肩が凝って痛い状態」というのは筋肉が炎症を起こしている状態です。 それを修復するためには、細胞一つ一つに酸素や栄養を送ってあげる必要があります。
栄養を取り、血液を巡らせ、質のいい十分な睡眠を取る。 ほとんどの不調は、本来これで回復します。
リラクゼーションマッサージは、この”血液を巡らせる”という部分を助けるものです。本来であれば、自身でカラダを動かすことで巡りをよくして、ちゃんと食物から栄養を取り、質のいい睡眠を取ることが理想です。

 

A2:「気持ちいい」感覚を満たし、交感神経と副交感神経のバランスを取るため

ストレス=交感神経優位の状態を作り上げるのですが、「気持ちいい」と感じられるということそのものが、副交感神経を優位な状態へ導くため、自律神経のバランスを整えてくれます。
タイマッサージは「世界一気持ちいいマッサージ」といわれるそうです。
これは誰にとって?どんな状態の人にとって?・・・と思う部分はあるのですが、
一施術者として、ただ揉むだけよりもストレッチ要素の入ったタイマッサージの施術の方が、圧倒的に緩みが早く、持続性が高いように思います。
タイマッサージ=アクロバティックできついストレッチをされるというのは大きな誤解。
適度な加減でのストレッチやタイマッサージ独特の「押し伸ばす」「ほぐし伸ばす」技たちは、 ご本人の筋肉のポンプで血流を促すサポートをしているようなもの。
より自身でカラダを動かすことに近く、ただ揉むだけの施術よりもカラダにとって負担の少ない施術と言えます。

 

 

Q:揉み返しって何?

A:施術によって筋繊維に炎症が起きた状態

翌日になって揉んだ場所が痛かったり、だるかったり。
筋繊維を横切るようにゴリゴリゴリゴリ…、これ、ガチガチ肩こりさんは気持ちいいんです。
「もっと~」となってしまいます。結果、翌日痛い。
ただ、揉み返しが悪いものとばかりも言えないというのが、店主の個人的見解。
揉み返しは筋繊維の損傷ですが、その後成長ホルモンを分泌、修復されます。
修復される頃には、スッキリしています。
この筋修復システムは筋トレと似たようなものですが、唯一違うのは、マッサージの強さに耐える為だけの、無駄に強い筋肉を育てる、という点。
これを何十年も繰り返してしまうと、好みの強さで押せるセラピストはいなくなってしまいます…。
(店主の顧客さまにはこのタイプが多いです)

 

 

好転反応って何?

好転反応とは、手技療法を受けた後に、健康を取り戻す過程として一時的に出る不快な症状のことをいいます。
今まで滞っていたリンパや酸素の流れが良くなり、一気に毒素や老廃物が身体中を駆け巡ることで、好転反応の症状が起きると言われています。
カラダとしては自然治癒力を最大限に発揮しようと頑張っている状態です。
しかしながら、どれも気分のいいものではありません。
そして、悲しいかな、施術がよく効いた場合ほど好転反応は出やすいというのも、店主自身、経験を以って実感している部分でもあります。
リラクゼーションとして手軽に手技療法が受けられるようになった現在ですが、タイマッサージに限らずすべての施術が、大元は各国で古くから伝えられてきた伝統療法/伝統医学です。
私たちセラピストも、お越し下さるお客さまも、基本知識として知っておくべきものですね。

弛緩反応 急激な倦怠感/疲れ/発熱など
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体を横にして休め、寝る前に、コップ一杯分の水分を取る
施術を受け、筋肉がほぐれることで毒素や老廃物が流れ込み、今まで機能していなかった器官などが毒素や老廃物に対応できず、急激な倦怠感、熱を発症するようになるといわれています。
過敏反応 体全体若しくは治療した箇所の痛み/かゆみ/汗をかく/炎症など
 ↓
体を横にして休む
施術した箇所に血液が流れ込んで 体中の壊れた組織を作り変えようとする際の反応といわれています。
排泄反応 吹き出物/発疹/ニキビ/尿の色が濃くなる/下痢など
 ↓
できるだけ多く水分を取る
体に溜まった毒素や老廃物を体外に排出しようという動きのことです。汗、尿、便、皮膚に反応が現れるといわれています。
回復反応 発熱/吐き気/腹痛/だるさ/悪血(女性) など
 ↓ 
体を横に休めて安静の状態にする
今まで血行の悪かった所が改善され、うっ血していた(血液が止まっていた)汚れた血液が一時的に周り初める時にあらわれることで起こる症状といわれています。